新築・戸建住宅(戸建事業部)

#3 「LDK」 | アイビックホーム

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家づくりのお役立ちコラム (#省エネ)

#3 「LDK」

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自由設計の可能性研究所 #3「LDK」   「特別」とは心の中で生き続けること。   特別の原料は想い出。 幼い頃過ごした特別な場所は、鮮明に生きている。   大黒柱に一年ごとに刻まれた成長のマーク。 バレバレのかくれんぼ。 うまく隠れたつもりで笑いをこらえ、ドキドキしていたリビング。   海が一望できるキッチンから、漁に向かう船と 気持ちよさそうに飛んでいる鳥を眺めるのが好きだった。   いつも笑い声で溢れていた家族7人での食事。 自然と食事の大切さとコミュニケーションの大切さを学んだダイニング。   思い出すと、特別な場所と 特別な時間を感じていたのは、ほとんどLDKだった。       家の中で、もっとも人が集まり、家族が一番長く過ごす 場所 だから、 リビング・ダイニング・キッチンには、さまざまな願いや想いが無数に存在しませんか?       光が差し込むドアを開けると、 特別な場所 がそこにはある。   未来へ連れて行きたい かけがえのない経験。 ときが止まったかのような 幸せな時間。 そんな想いを自由設計に託し、未来へと生かしてほしい。       共働きや育児で大忙しのみなさんが、そんな 特別な場所 に帰ってきたとき、心の充実を実感してほしい。 LDKに「特別」を意識することで、どんな 場所 になるのか徹底検証。       今から約70年前、LDKという 場所 はなかった。 台所 と 居間 で分けられ、各部屋ごとに区切られていた。   陽の当たらない台所は常に暗く、料理をする手の感覚がなくなるほど寒い場所。   1950年代、人口も増え、公団住宅を普及させるために間取りの基本ができた。 それが 2LDK。   最も陽が差し込む場所に誕生することとなったLDKは、それまでの常識を覆し、主役に躍り出た。 家の中心で、快適で効率よく料理ができるように、ステンレスのシステムキッチンも同時に設計された。 これは建築の革命、まさに天才だ。       それから約70年。AIがさまざまな事に活躍している現在。 家の中でもっとも人が集まり、家族が一番長く過ごす場所、 リビング・ダイニング・キッチンをベースにした家づくりは日々進化している。     もし国民的アニメの時代にLDKが存在していたら、物語も変わっていたのだろうか? 「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」「ドラえもん」   家の間取りに注目してみると、「居間」と「台所」に分けられている。   あのドラえもんが居候している野比家。 もし野比家がLDKの存在する家だとしたら。   ダイニング周辺の居心地がいい勉強スペースで、のび太くんが宿題に行き詰まって、「ドラえもん!」と叫ぶと、 キッチンの引き出しから、ドラえもんが飛び出してくる。   休日なら、そこにはママもパパもいるから、ドラえもんの道具はのび太くんだけのもの ではなくなる。   そっか! のび太くんの部屋で繰り広げられてた物語が、LDKだとみんなの物語となる。 気づけばみんなの特別な場所。笑顔が何倍にも増えるかも。   だからこそ、型にハマった設計ではなく、自分と大切な人のことを想いながら、そんな特別な場所を自由設計で 想い描いて欲しい。   リビング・ダイニング・キッチンはどの方向からも見渡せ、つながっている。 LDKのつがりと、バランスの良い見た目、心も体も整う心地いい環境も大事。     自由設計で建てる家の醍醐味 「吹抜け」 憧れるけど、においが2階に行くのが嫌。 エアコンの効率が下がるのが嫌。 そんな心配も多く聞きます。   換気システムを導入すれば、キッチンからのにおいも効率よく換気できる。   急に休日出勤が決定してしまったパパ。 「いってきます」と玄関ドアが閉まった瞬間、すかさず携帯を取り出すママ。 LINEで仲良し4人グループの画面を開き   「おはよ! 昼うちでたこパしない?」 9:17   「やったー、行く行く!」既読3 9:20   持ち寄った具沢山のたこ焼きは、超盛り上がる! 部屋じゅうに、おいしいが広がる。 だが、においが残る。   弊社が採用している、第一種換気システム マーベックスの澄家なら、 パパが帰ってきた夕方、においの痕跡を残すことなく完全計画も成立する。     昼間のことは何も知らないパパ。 部屋着に着替えてソファーに溶け込み、吹抜けの天井を見上げ、 くるくるまわるファンを見つめたあと ダイニングに目をやると、ホットプレートが出ていた。   「お好み焼き食べたくない?」   餅入りのお好み焼きは、いつも家族でワイワイ盛り上がる。   やばい!つめが甘かった。片すの忘れてた。 さすがに立て続けのソース系は・・・   「あ!今日は鍋なんよ!」   「そっか・・・今日は寒かったから鍋はありやね」   ふぅ、助かった・・・     こんな寒い日、大きな吹き抜けが、まさかの味方になってくれる日が来るとは。   外の冷たい空気の影響を受けずに、暖かい室内の温度と湿度を逃すことなく、新鮮で綺麗な空気に入れ替えてくれるこの換気システムなら、家じゅうに温度差が生まれず、エアコンの負担が軽減できる。 快適なうえ、お財布にも優しい。 まさに一石二鳥だ。   高気密・高断熱だから、家の隙間がなく、温度が逃げない。 暖かい空気は軽いので、吹抜けから2階まで温めてくれる。   隅々まで新鮮できれいな空気がずっと続けば、人も家も健康に不可欠な条件が揃う。 呼吸する空気こそ心と体の健康には大事。     ハウスダストが1番多い床から30センチ以内。 床に排気口があるから、効率良く汚れた空気を排出してくれる。   小さな子どもやペットは床面に近いので、その目線で換気ができる安心ポイント。 アレルギー持ちの方も、室内のアレルギー物質がクリーンになれば症状は改善される。 このストレス軽減の価値は、心まで癒してくれる。 心の状態が良ければ、くつろぐことも楽しむことも何倍も特別に感じるだろう。     リビングを強調するため、あえて床を掘り下げたピットリビングでくつろいでいると、   「パパ帰ってたんや、ゲームしよう」 と子どもたち。   念願叶った。70インチの壁掛けテレビに任天堂のロゴが映し出される。   壁一面のエコカラットがリビングを華やかにしてくれ、 優れた調湿効果で、カビやダニの繁殖も抑制してくれる。     賃貸とは違い、防音と断熱効果がアップした樹脂サッシ窓のおかげで、大きな声を出しても気にしなくていい。 笑い声はLDKに響き渡り、キッチンからは子どもたちを応援するママの声。 家族みんなの声が まるでオーケストラのように重なり合う。       リビングの大きな窓を開けるとウッドデッキが庭まで続いている。   今日は、親友の家族が遊びにくる日。   そこにハッピープールを用意、BBQそっちのけで子どもたちは、キラキラな水しぶきをあげながら大はしゃぎ。 それを見てまた嬉しくなる。     「続きはリビングで飲もうか。」   リビングの雰囲気を褒めてくれる幼馴染の大親友。 少し照れるけど、ちょっとだけドヤ顔。   ダイニングキッチンではママたちが甘いものを囲んで、こだわった家づくりの話に夢中になっている。 と思ったら、今度は化粧品の話になっている。   「もしかしてこれって、あの話題のファンデ?」 「朝、ダイニングで一気に化粧してるの?それ、最高!超効率いい!」 (詳細はコラム#2をご参考に。)     ダイニングはLDKの中心。 忙しい日々の中、家族全員が揃って食卓を囲む回数は何回だろう?     一緒に食べる人がいれば、自然とテーブルに並ぶ料理も増える。 みんなの大好物の日は、食べる前からキッチンに集まってきて、家族で盛り上がっている。 食事中は、大事なコミニュケーションの時間の一つ。 今日の出来事を話したり、何気ない会話が家族の心のバロメーターだ。 楽しい時間はもちろん、たくさんの気づきも生まれサポートし合える。     そんなあたり前の日常が「特別」ではないでしょうか?   みなさんの「特別」は、どんな「特別」ですか?         今回、#3コラムのテーマはLDK   私の生まれ育った家は、今はありません。 なくなって意識すると気づいた、あたりまえの日常に こんなに「特別な場所」があったのか。 なくなってもなお、心の中で生き続けてる。   あの場所からどれほどの、楽しさを分かち合えたか。 いや、ときには悲しいことも辛いこともどれだけ分かち合い、受けとめてくれたか。   そんな特別な想いを、自分の家に連れていき、今も大切に受け継がれている。 次の世代、その次の世代と、特別 がどんどん進化して行く。 何百年後、ドラえもんがいる未来に到達する頃には、私はいないだろう。   その時はどこでもドアじゃなくて、玄関から遊びに来て。ドラえもん! 四次元ポケットは野比家のLDKに置いてきても大丈夫。 あの 特別を受け継いだ、光が差し込むドアを開けると 道具なしでも楽しめる場所がそこにはある。       それでは撮影再開します。 もちろん主役はみなさん。   シーン #3LDK – スポットライトのように陽が当たる場所 –   よーい! スタート。       松下 晃雄  

松下 晃雄
松下 晃雄
知らなきゃヤバい!「気密」の機密

知らなきゃヤバい!「気密」の機密

家づくりマニア 安部のつぶやきコラム 「知らなきゃヤバい!「気密」の機密」   突然ですが(2回目)  家の「気密性能」って興味ありますか?   なーんか 難しそうで、 敬遠されそうなのですが、 月々の「光熱費」や「健康」、「快適さ」  なんかに直結するめちゃめちゃ 大切な性能の事で、 今、改めて少しずつ 注目されはじめているものなんです。     「断熱性能」に関しては ハウスメーカーさんでも よく説明してくれると思うので、 そんなに性能にこだわりのない方でも その大切さがわかるかもしれません。     しかし、お金をかけて 「断熱性能」を良くしても、 「気密性能」を一緒に良くしてあげないと、 実はあまり意味がなくなってしまう事は、 ほとんど説明されないみたいなんですね・・   そこで! !   今回はこの「気密性能」にフォーカスして ご紹介していきたいと思います!     マニアックな内容ですが、知らないと 本当に後悔しちゃう内容です!     気密性能・・  つまりは 「家にどのくらいの穴が空いているか?」  って事です。    昔の日本家屋は「夏」に 重きを置いて作られており、 家の中に風が通るようになってました。  なのでむしろ穴だらけのスカスカです。   換気扇など使わずとも 十分な換気もできていたのです。     しかし現代の夏、  日本は熱帯化が懸念されており、当たり前に 30℃を越える日が続いています。 グラフの示す通り35℃以上の猛暑日も 年々増加傾向です・・       高温多湿な風を 家の中に通したところで、 涼しくなるわけもなく、 熱中症のリスクも下がりません。   湿度が下がらないのでダニも増えるし、 カビなのどの原因にもなります・・   あっ ところでダニの繁殖って 湿度にすごく影響受けてるのを ご存じでしょうか? 相対湿度60%を超えたあたりから ガンガン繁殖し始めます。 その繁殖力はかなりすごくて、 理論上は10匹のダニが3ヶ月後で 1万匹になるとも言われてます・・・   怖すぎですよね。         話を戻します・・   今年の夏に節電が叫ばれていたのは、記憶に 新しいと思います。 しかし、TVでは 「我慢せずエアコンを適切に利用して下さい」 とアナウンスが流れる状態でした。   つまりは、夏に風通しを良くする 旧来の日本型家屋では、 夏の暑さに対応できない時代なんですね。   冬場なんて、更にです。 隙間からどんどん冬の冷たい空気が入ってくるなんて、 寒すぎます。 ありえないですよね。   冬場に床が冷たい、部屋の低いところと 高いところで温度差が生まれるのって、 この隙間のせいでもあるんです。   空気は温めると軽くなり 上昇する力が生まれます。   ちょっと熱気球をイメージして下さい。 熱気球って温めた空気だけで、 人やものを乗せてドンドン上昇しますよね     温められて軽くなった空気って 思ってる以上に、 上へ上へ と向かいます。 この現象、冬場の家の中でも 実は同じことが起こってまして、 エアコン等で温めた空気は 想像以上にどんどん上昇していきます。   さて、ここで重要になるのが「気密」です。 「気密の悪い家」つまりは 「隙間(穴)が多い家」は、 温まった空気が、屋根近辺の穴から どんどん抜けていきます。 それはもう どんどん と。         そして抜けた分の空気は、 必ずどこかから補充されます。 つまり外から入ってくるのですが、 これが床面周りの穴からになるわけです。   キンッキンに冷やされた冷気が、 どんどんと入ってくるわけです。 その結果、いつまで経っても 床が氷のように冷たい  ってなっちゃうんです。   冬の冷たい床って、本当に不快ですよね・・     そして寒いと思うと、エアコンの温度を あげたくなるのですが、  そうすると、エアコンから より温められた空気が出るので、 「上昇する力」が 更にアップしてしまいます・・    結果、出ていく暖気の量も増え、 入ってくる冷気も増えるという、 とても悪循環な状態に なってしまっているんですね。   そしてこの状態は、 足の部分と頭の部分で温度差が生まれいるので、 とても不快になり、エアコンが 嫌われ物になってる原因にもなっています。   悪いのはエアコンではなく、 家の気密だったというわけです。     気密の大切さについて、少しずつ ご理解いただけてきましたでしょうか?     でも、気密が良い家って聞くと、 「なんだか息苦しそう」 っていうイメージがあったりしませんか?   実は私もその一人でした・・   しかし!   家の性能について学んでいくと、 気密をしっかりとった方が、 換気も効率的にできることを知りました。 逆に、中途半端な気密状態が、換気にとって かなり悪い事も分かりました。   「隙間がある方が換気の効率が悪いって どういう事?」  って感じですよね。   家の換気計画は、空気の「入口」と 「出口」を設定します。   一般的に数多く採用されている換気の方法は、 「第3種換気」と言いまして、 入口に開口部(自然給気)を作り、 出口は換気扇(機械排気)で排気 といった仕様です。   換気扇で空気を外に出すことにより、 リビング等に設けた開口部から新鮮な空気が入り、 家中を換気する というわけです。   さて、日本の家のほとんどで採用されている、 この「第3種換気」なのですが、 気密が悪いとどうなるか?   お気づきかもしれませんが、 所々に空いている家の隙間(穴)から 空気が入ってくるので、 「ここから空気を取り込もう」 と決めた「入口」(開口部)からはほとんど 空気が入ってこなくなります。   逆に換気扇近くの隙間(穴)から空気が入ってきて、 すぐに換気扇から出ていく  というショートサーキットを おこしてしまうわけです。 こうなると、本当は入替をしたい リビングの空気は いつまで経ってもそのまま という状態になるわけです。       例えば、リビングの匂いがいつまで経っても 残ってしまうのはこの為です。     逆に、気密の良い家は、他に隙間(穴)が ほとんど空いて無いので、 狙った「入口」(開口部)からちゃんと 空気を取り入れ、 廊下などを経由して、「出口」 である換気扇から スムーズに排出されるわけです。       高度成長期、住宅の着工棟数はぐぐぐーーっ  と伸びました。 そして、これに重なるようにぐぐぐーーっ  と増えているのが、 室内の「チリ・ダニ」の数です。   「チリ・ダニ」の数が増えることで、 何が増えたか? それは、喘息の患者さんなんです。 成人喘息の患者さんは、 今や15人に1人と言われ 国民病になってしまっています。   これは、 「中途半端な気密」の家が増えている事が 原因じゃないか と言われてます。     ところで、「高気密な家」と、色々なところで キャッチコピーを見たりするのですが、 どのくらいの気密性能があるかを 公開しているところは、 実はかなり少ないんです。   「えっ どのくらいの気密性能があるのか ってそもそもわかるものなの?」 と質問が来そうですねー       大丈夫です‼︎ これ、ちゃんと 測定が出来るんですよ!   「C値」って聞いたこと ありませんか?   「C値」とは、 延床面積1㎡あたりに、 どれだけの隙間が空いてるか を示す数値となります。   数値が小さいほど、 空気の出入が少なくなるのでより高気密 と言えますね。   「C値」は家の住み心地を左右する、 家づくりをする上でとても大切な指標です。    測定には特殊な機械を使って、 現地で測る必要があり、コストがかかります。   また、気密を良くするためには 隙間を小さくする必要があり、 高い施工技術が必要になります。   お金をかけて 断熱材を多く入れれば 高めることができる 「断熱性能」とは違い、 一朝一夕では なかなか良くすることができないのが 「気密性能」になります。   ですが、これからの家づくりでは当たり前に 高めていかないといけないモノに なるのは間違いありません!     ちょっと小難しい内容ではあるのですが、 お金と快適性、健康な暮らしも 左右する内容です。   せっかくの家づくりなのでぜひこの 「気密性能」 にこだわっていただければと思います!   安部でした。

安部 考功
安部 考功
家づくりの金額比較

家づくりの金額比較

家づくりマニア 安部のつぶやきコラム 「家づくりの金額比較」 突然ですが質問です! 30坪で2000万円の住宅  と 30坪で2500万円の住宅 どちらが高いでしょうか? この質問、とあるYouTubeで説明されていた動画を見て 私がアレンジして作ってみました。 ・・ちょっとキャッチーかなぁ と思って。 って言いながらこの質問、 実はこのままでは比較ができないんですね。 なぜなら、「どんな仕様の住宅か」 が、何も書かれていないからです。 あっ !ここで言う仕様とは、 『気密性能』と『断熱性能』の仕様だと思って下さい。 ・『気密性能』とは 家中無数に空いている穴の総面積が小さくなれば良くなります。 ・『断熱性能』が良くなると 室温が外気温の影響を受けにくくなります。 この『気密性能』と『断熱性能』 よくなると、何が変わってくるのか? それは、ズバリ! 光熱費が安くなります! 多くの方が家を建てる際住宅ローンを利用されると思います。 「100万円多く借りると、月々の支払いが3,000円程度増える」 これは、35年間の住宅ローンを組む際、よく使う例えです。 (もちろん金利によって変わる話ですが、分かり易いイメージとしてですね) つまり 100万円高いが光熱費が月々3,000円安くなる家 と比べ 100万円安いが光熱費がそのままな家 では支払い額はトントンとなるイメージです。 どうせ払うなら自分の所有する家の方に投資した方が 良いと私は思うのですが、如何でしょうか (光熱費ってただの捨て金ですからね・・  言葉がお下品ですが) また高気密・高断熱の住宅は、 間取りや換気の方法を工夫することで、 家電量販店で売っているルームエアコンが、 たった1台で家じゅうまるっと!  温度調整ができるようになります。 みなさんのご家庭では、エアコン何台ついてますか? 例えば、4LDKの間取りにそれぞれエアコンを1台つけると 5台必要になる計算です。 家電製品の寿命は10年程度 と言われていますので、10年毎に、 エアコン5台の費用が必要となります。  (ちょっと乱暴ですが) これが1台ずつの交換で済むとなると・・どうでしょう? めちゃくちゃ、圧倒的にお得じゃないですか? 仮に30年間で計算しても、15台対3台です。 一台キリよく10万円として計算してみましょう。 15台×10万円=150万円   3台×10万円=  30万円 その差、なんと120万円です!   また室外機の数も変わるので、外観の見た目も良くなりますよね! (かっこいいは正義です きっと!!) ここまでの説明で、 「いやいや、光熱費なんて我慢すればいい」 と、お考えの方、注意が必要です。 「我慢する」 これは日本人の美学であり、素晴らしいと思いますが、 美学も健康であってこそ だと私は思います。 ヒートショックで、年間にどれくらいの人が亡くなっているか ご存じでしょうか? 実は、19,000人もの方が、命を落としてしまっている・・ というデータがあります。 例えば、昨年交通事故で亡くなった方は2600人程。 比較してみると、交通事故で亡くなる方より遥かに多い数字です・・ これは、寒暖差の激しいこれまでの日本家屋に原因があると言われています。 断熱性能、気密性能が低い家の場合  居室だけに暖房を入れて暖をとりますよね。 そうなると、 廊下が寒い、トイレが寒い、脱衣室が寒い  といった状況になるわけです。 (だからと言って、この状態で家全体を温めると、凄い光熱費になりそうなので、怖いですよね) 「我慢は美学」と言っちゃいましたが、我慢せざるをえない環境が 悪です・・ そして、ヒートショック等で脳梗塞なんかになってしまうと、 800万円以上の医療費がかかってしまうという試算結果があります。 800万円かけて完治できれば良いですけど、 そうも望めないのが現状でしょう・・ 住宅をご提案している立場として、この現状を本当になんとかしたい。 我慢しなくても快適に過ごせるような、家づくりを 健康で 楽しく長生きできる環境を提供するのも、 こんな仕事をしている自分の役割だと思っております。 高気密・高断熱の住宅は、我慢せずに少ない光熱費用で生活できますし、 部屋毎の温度差が小さくなり、ヒートショックのリスクが格段に下がります。  何より、脱衣室やトイレなど、家中どの部屋に行っても 同じような温度環境というのはこの上なく快適です。 夏場トイレでダラダラと汗を流しながら・・・ なんて事ともおさらばです! 更に 「冬場の住環境が暖かくなるだけで病気が改善される」という研究結果もあります。 『冬場に1℃暖かい家に住むと、脳神経が2歳若くなる』って報告もあるんですよ! これって凄くないですか!? さて、この 高気密・高断熱 が大切なのは、なんとなく分かってきたけど、 じゃーどうやって確かめればいいの?? って話になりますよね 実はこれ、すごく簡単な方法がございます。 ・気密性能はC値   住宅の延床面積1㎡辺りにどれだけの隙間が空いているかを示します。  ・断熱性能はUa値   どれくらい家の熱が外に逃げやすいかを示します。 という値で、いろんな会社さんの性能をまるっと比較できちゃうのです。 衣服に例えると、 気密がウィンドブレーカーで 断熱がセーター  って感じでしょうか。 どちらも、数値が低い方がより隙間が小さく、熱が逃げにくいということになり、 性能が優れているということになります。 この二つの性能が高い優れている家は、少ないエネルギーで家中丸ごと空調できます。 なので、家全体を同じくらいの室温にすることが可能なのです! 夏場はどの部屋へ行っても涼しく、冬場はそもそも家の中なら薄着で過ごせます。 洗濯物だって減らせますよね。 これは、圧倒的に快適です。 本当に圧倒的です!! 最初の質問に戻りますが、 「住宅の金額を比較する際はこのC値と、Ua値を合わせて比較すること」 が必須になる という事を、お伝えできたでしょうか? 「性能値を比べる事は金額を比べる事と同じ」 なんです。 なんとなくでも、伝わっていただけたら嬉しいです! エネルギーがどんどん高騰してどこまで高くなるか想像できない世の中です。 この性能値の話を、ぜひ住宅選びの参考にして下さいね。

安部 考功
安部 考功

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